2012年07月31日

眼が赤いとき

眼が赤い。
よくある症状ですが、実にさまざまな状況が考えられます。

一時的で、数時間後にはすっかり引いているようなものであれば
人と同じように一時的な乾燥やゴミなどによるもの、興奮などが考えられ
大きな問題はないと考えられますが、
赤い眼は視覚に重大な問題を及ぼす病気の初期症状であることもあります。

見落としてしまうと怖い病気として、
白目が赤くなるものの中に「緑内障」が含まれます。

症状が進行すると赤みの程度はひどくなりますが、
初期の場合には軽い赤み以外に症状が見られないこともあります。

緑内障1.jpg

緑内障2.jpg

緑内障は徐々に(時には急に)進行する病気であり、いずれ失明に至ります。
またひどい痛みを起こす病気でもあり、
早い段階で気付いてあげられると、なるべく進行を遅らせるような治療が行えます。


また、黒目が赤くなるものの中に「眼の中の出血」があります。

眼内出血.jpg

外傷、眼の中の炎症、腫瘍、網膜剥離などが原因として考えられ、
出血を起こすほどのものであれば、やはり失明に至るものが少なくありません。

ちょっと眼が赤いな、という症状も、なかなか治りにくいようであれば
一度検査を受けていただくことをお薦めいたします。

posted by 草津犬猫病院眼科スタッフ at 22:39| 日記

2011年11月28日

眼科検診を受けませんか?

動物の眼の病気にはヒトと同じもの、違うものなど様々なものがありますが、
ワンちゃんの眼の病気の場合、実にその8割は遺伝性の病気だといわれています。

その中には、

トイプードル、ミニチュアシュナウザーなどの白内障、

柴犬、シーズーなどの緑内障、

ミニチュアダックスフンド、トイプードルなどの進行性網膜萎縮

など進行すると失明につながる病気も少なくありません。


眼の病気は初期段階では大きな症状を示さないことがあり、
また徐々に進んでいくものが多く、発症年齢が遅いものもあるため、
気づかないうちに進行してしまっていることもしばしばみられます。
そのため、海外では 「アイチェック」 として、その他の全身の健康診断と同じように、
定期的に検査を受けることが推奨されています。

ご自宅では気づかなかった眼のトラブルを早期に発見し、適切な治療をすることで、
早期の治癒や治らない病気でもその進行を遅らせることなどが期待できます。
そのために、ぜひ定期的な検診を受けて頂くことをおすすめします。


当院でも眼科検診として、半日お預りさせていただいて
眼をひと通り診る検査を行っております。
外貌の確認から涙液量検査、眼圧検査、
フルオレセイン染色や細隙灯顕微鏡を用いた角膜・前眼部検査、
および後眼部・眼底検査、必要な場合エコー検査などを行います。

眼科検診はご予約にて行なっておりますので、一度お問い合わせください。

posted by 草津犬猫病院眼科スタッフ at 03:28| 日記

2011年10月06日

うちの子見えてるの?

ワンちゃん、ネコちゃんが見えているか、見えていないか?

慣れた環境で過ごしていると
本当に見えなく(もしくは見えづらく)なるまで
周りからは気づきにくいことがあります。

特に片眼だけが見えなくなっていた場合などは、
ほとんど変わりのない生活をしてしまうため、
注意深く観察しないと見過ごしてしまう場合があります。

見えているかの判断には病院での眼科検査を受けていただきたいですが、
普段ご自宅で試してもらえる方法をご紹介できればと思います。

まず観察していただきたいのは、

・ ぶつかることはないか?
・ 暗い場所で動きが悪くなることはないか?
・ 知らない場所で動かなくなることはないか?

などの症状がないか見てあげてください。
進行する視力低下の初期の段階では
暗い場所での見にくさが出るものがあります。

また病院で行う検査の中で、簡易に行える検査として以下のようなものがあります。

威嚇瞬き反応
眼に物が近づくことで、眼をつぶる反応をみます。
実際には風を起こさないように手を近づけてみて反応をみます。
IMG_2432のコピー.jpg IMG_2434のコピー.jpg

眩目反射
強い光を眼に当てることで、眩しいと感じて瞬きをする反射をみます。
IMG_2435のコピー.jpg IMG_2444のコピー.jpg

瞳孔対光反射
眼に光が入ることで、瞳孔が縮まる反射をみます。
IMG_2446のコピー.jpg

どの検査も、見えている、もしくは光を感じていることの確認となります。

見にくくなる眼の病気には、進行するもの、反対眼にも出てくるもの、
また、全身の病気から出てくるものなどもありますので
何か気づかれることがあれば一度ご相談ください。

posted by 草津犬猫病院眼科スタッフ at 00:40| 日記

2011年07月26日

目薬のさし方

スタッフブログでもお話したことがありますが
目薬の点し方についてこちらでもう一度ご紹介させて頂きます。

眼の病気の治療をしていく中でに欠かせないのが目薬です。
目薬をさす、といっても病院の診察台の上と違って
なかなかうまくささせてくれない子もいるかと思います。
目薬をさす際のちょっとしたコツと、
ご自宅で気をつけていただきたい点についてお話します。

まず「ワンちゃんネコちゃんとどう向き合うか」ですが、
正面から向かい合ってささないであげてないで下さい。
(もちろん、向かい合っても嫌がらない子はかまいません。)
IMG_0571-2.jpg目の前から目薬を持ってにじり寄られたら
我々人間でも引いてしまいますよね・・・。






そこで目薬をさす際は「後ろ」からさしてあげてほしいのです。
右利きの方なら、そっと後ろから下あごに左手を添えてもらって、
少し上を向かせてあげてください。
右手の小指もしくは根元で上まぶたをそろっと持ち上げてあげてください。
(眼の上側の白目の部分が見える状態になります。)
IMG_0572-3.jpgIMG_0573-3.jpg








まず目薬を持たずにこの体勢が作れるように練習してみてください。
この体勢が出来れば、あとは右手で目薬を落としてあげてください。

目薬を使用する際に覚えておいて頂きたいこととして以下のことがあります。

@ 2種類以上の目薬をさす場合はそれぞれの間隔を少なくても5分以上あけてください。
多くの目薬は、5分くらいで眼の中へ染み込んでいきます。
すぐに次の目薬をさしてしまうと、2つの目薬が混ざって薄まり
どちらも十分な効果が出ない可能性があります。

A 目薬の先が手や動物に触れないようにしてください。
触れる事で、目薬の先についた汚れや細菌が目薬の中に入ってしまいます。
透明な目薬に濁りが出ていた場合には、使わずに病院へご連絡下さい。

B冷蔵保存のものは必ず冷蔵しておいて下さい。
冷蔵保存のものを常温にしておくと薬の効果がなくなってしまう可能性があります。
(逆に、冷蔵禁止のものでなければ、基本的に室温保存のものを冷蔵してもかまいません。)
※ ただし、冷蔵の目薬をそのままさすとその冷たさが嫌で次からささせてくれなくなる子もいます。
冷蔵の場合はさす前に少し手で握って温めてあげてもらうと違和感が減らせるかもしれません。

C目薬が眼のまわりについた場合はやさしく拭き取ってあげてください。
まぶたや眼の周りの皮膚に目薬をつけたままにしておくと、皮膚がかぶれる場合があります。

D目薬をつけた直後に気にして眼を掻いてしまう場合は、しばらく付いていてもらうかエリザベスカラーを使ってあげてください。
せっかく目薬をさしても掻いて眼を傷つけてしまうと、さらに治療が長引く結果となってしまうことがあります。

Eその他、目薬をさし始めて目が赤くなった、白くなった、まぶたがはれた、涙・目やにが増えたなど症状の悪化がみられた場合はすぐに病院にご連絡下さい。
目薬に限りませんが、全ての薬は体に合わない可能性があります。

目薬を使っていく中で具体的に不都合な点がありましたら、スタッフまでご相談下さい。
その子その子によって困る点は違いますよね。

目薬をささせてくれない子が少しでも減れば幸いです。
(今回は、スタッフ犬の珍平くんが協力してくれました。)
posted by 草津犬猫病院眼科スタッフ at 02:36| 日記

はじめに

こんにちは、獣医師の福永です。
こちらでは、眼の病気やその治療、ご自宅での管理について
お役に立ちそうなことをお伝えしていこうと思います。
また眼についての面白い情報などがあれば同時に掲載する予定です。
不定期ですが継続していきたいと思いますのでお付き合い下さい。

尚、こちらに記載する内容については
なるべく広く一般的な情報を取り入れて
不都合の無い事をお伝えするよう努力いたしますが、
必ずしも全ての子に当てはまらない場合や、
反対の意見などを聞かれる場合があると思いますので
“参考”にして置いて頂ければと思います。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

posted by 草津犬猫病院眼科スタッフ at 02:10| 日記